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口福の時間 味を添えて
玉味噌練り 2011/12/11
かぶらに大根など「風呂吹き」と呼ばれる野菜の煮物や、
「田楽焼き」や「伝宝焼き」などの焼き物仕事に欠くことの
出来ない準備に「玉味噌」があります。
「玉味噌」とは呼んで字のごとく玉子を練り合わせた味噌を
指します。
裏ごしした白味噌に卵黄を加えて、砂糖、みりん等であた
りを付けて、火にかけて弱火で一時間ほど練ります。
決して焦がさないように、火の加減が重要な仕事です。
夏の観光シーズンの頃の仕込みを思うと、寒い今の時期は
身体が温まるので、火床に向かってなかなか楽しく出来ます。
柚子の皮を擂りおろして混ぜ込むと、香り豊かな「柚子味
噌」にもなります。柔らかく炊き上げた熱々の根菜によく合
います。
「大雪」からの献立 2011/12/07
二十四節気では今日が「大雪」にあたり、小雪、大雪、冬至と続く
これからは、寒さが一層厳しくなるようです。
寒くなれば段々に美味しくなる素材もたくさんあります。
かぶらもその内のひとつです。
近江かぶら等の小さなものから、聖護院などの大きなものまで種類
も多く、皮も葉も余すところなく使うことが出来ます。
その調理法も多彩で、庖丁で六角や八角に形作りじっくりと煮含め
たり、そのままを丸焼きにすることもあります。
中でも擂りおろして、他の具材を加えて蒸し上げる「かぶら蒸し」
は「風呂吹き」とともに古くから伝わる、広く知られた調理法です。
蓋を開けると"ぽってり"としたかぶらの中には、ぐじや穴子、銀杏
にキクラゲなどが入っています。熱々の蒸し上がりに、これも熱々の銀餡をかけてあります。
毎年「大雪」以降の献立のひとつになっています。
柚子のお料理 2011/12/05
八百屋さんの店先で、柚子の黄色が映える季節になりました。
柑橘の中でも香りが高く、お料理では果汁をポン酢に加えたり、
中身を取り出して「柚子釜」として盛りつけたりと、色々に使うこ
とが出来ます。
「編笠柚子」は、たたんだ姿が編み笠に似ているので、この名前が付けらたお料理です。
柚子を卸し金で、皮に傷つけないように表面だけを擂りおろし、果肉や種を取り出して、水から湯がいては流水にさらすことを繰り
返します。
香りや旨味を残して、口にさわる余分なえぐみや、苦みを取り除くのが目的です。
この仕事でも、醒井の水の良さに助けられていることを実感して
います。
水にさらした後は皮を熱して水分を飛ばし、あらためて鍋に並べ
ます。煮上がりにムラが出来ないように、放射状にきれいに並べる
のがコツでしょうか、、。アク抜きした白糖で炊き上げると、より
艶良く仕上がるように思います。
秋のお弁当とリクエスト 2011/11/26
「、、この前の会席の終わりに出てきた、デザートのカステラを
お弁当に詰めることできますか?、、」
私共では、お客様のご要望に対して出来る限りのことをさせてい
ただけるように心がけております。
お好きでない物は、事前にお話しいただければ省いて、季節の他
のもので代替えさせていただきます。アレルギー対応も可能な範
囲で、献立を差し替えることも致します。
日本料理の調味の基本である「五味・五色」を守り、「生もの・
焼く・煮る・揚げる・蒸す」の「五法」で、お客様のリクエスト
に、最大限のお応えが出来ますよう、日々精進してまいります。
※肴 出し巻き玉子、鰆西京漬、鯛と柿の白和え、三度豆胡麻酢和え
煮物 子持ち鮎煮浸し、小芋白煮、南京、しめじ、ささげ、花麩
進肴 虹鱒押し寿司、人参カステラ、いちじく豆乳クリーム添え
秋冬の定番の献立 2011/11/22
「鴨まんじゅう」は冬の献立の定番になりました。
海老芋または里芋を蒸して、裏ごしし塩で芋の甘みとねばりとを
引き出します。
この芋の生地をまとめて、まんじゅうの皮にします。
中に入れる餡は「鴨のしぐれ煮」です。
刃叩きした鴨肉を火にかけて、砂糖や醤油であたりを付けてポロ
ポロに炒りあげます。仕上げに切り胡麻と、刻んだ葱とを混ぜ込ん
で冷まします。
餡を丸めて芋の生地で包んでまんじゅうにします。
それから砕いたおかきを衣にして油で揚げます。
、、と、ここまでが下ごしらえです。
このまんじゅうを器に入れて、湯気の立った蒸し器で、じっくり
と蒸し上げます。出来上がりにべっこう餡をトロリとかけて、ネギ
生姜を天に盛ります。
まんじゅうに箸を入れると、鴨肉の野趣あふれる香
りが立ち上ります。是非一度ご賞味下さい。







